監修者

株式会社インシュアラ 代表取締役
金松 裕基
株式会社インシュアラ(信頼の解体レスキュー)の代表取締役社長であり、同サイトの監修者を務める金松裕基氏。 建物解体、内装解体、店舗解体を主な事業とし、その豊富な経験と専門知識を活かして「信頼」のサービスを牽引しています。代表として、また業界の専門家として、安全かつ高品質な解体工事の実現に尽力し、顧客からの厚い信頼を得ています。


解体工事の期間は、木造の二階建て住宅で1週間前後、RC造の低層の建物で3週間〜1.5か月が目安です。大きなマンションでは半年を超えることもあります。この工期とは別に、見積もりや届出など着工までの準備に1か月以上かかる場合があります。
この記事では、構造や規模を問わず工期を調べられるように、建物別の目安と、当社の施工記録の日数を並べました。そのうえで、着工までに必要な準備の期間、工期が延びる理由、引き渡しの期限から逆算する方法を説明します。
監修者

株式会社インシュアラ 代表取締役
金松 裕基
株式会社インシュアラ(信頼の解体レスキュー)の代表取締役社長であり、同サイトの監修者を務める金松裕基氏。 建物解体、内装解体、店舗解体を主な事業とし、その豊富な経験と専門知識を活かして「信頼」のサービスを牽引しています。代表として、また業界の専門家として、安全かつ高品質な解体工事の実現に尽力し、顧客からの厚い信頼を得ています。

全体の考え方は解体工事の流れと手順で整理しています。
下の表は、準備の期間を含まない工事だけの日数です。施工記録と書いた数字は、当社が実際に工事した1件ごとの結果です。条件が変われば同じ日数にはなりません。
| 建物 | 工事期間の目安 | 根拠 |
|---|---|---|
| 木造25坪 | 約3〜7日(記録では5日) | 25坪の解体記録 |
| 木造40坪 | 約4〜7日(記録では6日) | 40坪の解体記録 |
| 木造80坪 | 約10〜15日(記録では13日) | 80坪の解体記録 |
| RC造の低層(30〜50坪、2〜3階) | 3週間〜1.5か月 | RC造の解体期間の記事 |
| RC造90坪 | 記録では35日 | 仙台市のRC造の解体記録 |
| RC造の中規模(100〜300坪、4〜8階) | 2か月〜4か月 | RC造の解体期間の記事 |
| RC造の大規模(300坪以上、9階以上) | 4か月〜半年以上 | RC造の解体期間の記事 |
| 鉄骨造4階建てのビル2棟 | 記録では約2か月半 | 東京のビルの解体記録 |
二階建ての木造住宅は、30〜40坪なら1週間前後で終わることが多く、当社の40坪の記録は足場の組み立てから整地まで6日でした。屋根と内装を外し、重機で本体を壊し、基礎を撤去して整地するという順番です。
平屋は同じ床面積でも基礎と屋根が広くなります。階数が少ないからといって、面積の割に日数が短くなるとは限りません。費用の面も含めて木造二階建ての解体費用と平屋の解体費用で比べられます。
重機が入らない狭い道路の奥の家は、手作業が増えて、日数も人手もかかります。延びる日数は現場で大きく違うので、現地調査で理由を聞いてください。

鉄骨造は、内装を撤去したあと、鉄骨を切断しながら解体します。軽量鉄骨の小さな建物は木造に近い期間で終わることもありますが、重量鉄骨のビルや倉庫は吊り下ろしの段取りが加わります。当社の鉄骨造4階建て2棟の工事は、約2か月半かかりました。
RC造は、コンクリートを砕く作業と、大量のがらの運び出しに時間がかかります。当社の90坪の記録では、内装の撤去、設備の撤去、躯体の解体、基礎の撤去、整地という順で、35日目に完工しました。
マンションの解体期間は、規模と工法で大きく変わります。分譲マンションは工事の前に決議が必要で、住戸の片付けにも時間がかかります。解体の前段階を含む見通しはマンションの解体費用で確認してください。
アパートの工事期間は構造で考えます。木造や軽量鉄骨の2階建てなら住宅に近い規模で、RC造なら表のRC造の欄が目安です。むしろ長いのは工事の前で、入居者がいる場合は、更新拒絶で期間満了の1年前から6か月前までの通知、解約申入れで6か月の経過が借地借家法で決まっています。賃貸の段取りはアパートの解体費用に整理しました。

工期の感覚をつかむには、何に何日かかったのかを見るのが近道です。当社の日報にもとづく記録を、工程ごとに並べました。
| 建物 | 工程と日数 |
|---|---|
| 木造25坪 | 1日目に足場と養生、2日目に本体の解体と搬出、3日目に内装の解体と搬出、4日目に解体の仕上げ、5日目に整地と清掃 |
| 木造80坪 | 1日目に足場、屋根、内装、2〜5日目に本体の解体と搬出、6〜7日目に基礎と埋設物、8〜13日目に埋設物の撤去と整地、清掃 |
木造80坪の記録で目を引くのは、後半の日数です。埋設物の撤去と整地に6日かかっていて、建物そのものが消えたあとも工事は続きます。地面の下に何があるかによって、完工の日は動くということです。
| RC造90坪の工程 | 日目 | 日数 |
|---|---|---|
| 事前準備、内装の解体 | 1〜6日目 | 6日 |
| 設備の撤去、有害物質の処理 | 7〜8日目 | 2日 |
| 建物本体の解体 | 9〜17日目 | 9日 |
| 廃材の搬出、残材の処理 | 18〜22日目 | 5日 |
| 基礎とフーチングの撤去 | 23〜27日目 | 5日 |
| 外構の撤去、土留め | 28〜32日目 | 5日 |
| 駐車場の舗装の撤去 | 33〜34日目 | 2日 |
| 整地、清掃 | 35日目 | 1日 |
RC造では、本体を壊す9日より前に8日、後に18日かかっています。建物を壊す日数だけで工期を考えると、見通しが大きく外れます。工程表を受け取ったら、内装の撤去、がらの搬出、基礎、外構に何日が割り当てられているかを確かめましょう。
木造とRC造で開きが出る理由は、コンクリートを砕く手間だけではありません。運び出す廃材が重くなり、トラックの台数と搬出の回数が増えます。基礎も大きく深くなるので、地面の下の作業に日数がかかります。
工期と聞くと工事の日数を思い浮かべますが、依頼してから終わるまでの全体で考える必要があります。法律で決まっている期限は次のとおりです。
| 手続き | 期限 | 誰が行うか |
|---|---|---|
| 足場の計画届(高さ10m以上で60日以上) | 工事開始の30日前まで | 工事を行う事業者 |
| 特定粉じん排出等作業の届出(吹付け石綿など) | 作業開始の14日前まで | 発注者または自主施工者 |
| 建設工事計画届(高さ31m超の解体) | 工事開始の14日前まで | 工事を行う事業者 |
| 建設リサイクル法の届出(床面積80㎡以上) | 着手の7日前まで | 発注者(委任で業者が代行することが多い) |
| 特定建設作業の届出(指定地域) | 作業開始の7日前まで | 工事を行う事業者 |
| 建物滅失登記(工事後) | 建物がなくなってから1か月以内 | 所有者 |
実際の段取りでは、次の順で進みます。
補助金を使う場合は、工事の契約より前に申請が必要な制度が多く、準備の期間がさらに延びます。解体工事の流れと手順の逆算表と、解体工事の届出一覧を合わせて確認してください。
家の中の片付けが最も読みにくい工程です。残置物は元の占有者が工事に先立って処理するのが原則なので、片付けが終わるまで工事は始められません。解体前の残置物の処分で方法と順番を説明しています。
延びる理由の多くは、工事の前に調べておけば見通しを立てられます。あらかじめ見積もりの段階で確認しましょう。
| 理由 | 何が起きるか | 事前にできること |
|---|---|---|
| 石綿が見つかる | 除去の作業区画と届出の工程が加わります | 事前調査の結果を契約前に確認します |
| 地中物が出る | 古い基礎、浄化槽、井戸の撤去が加わります | 図面と過去の建物の情報を集めます |
| 悪天候 | 強風や大雨で危険が予想されると作業を中止します | 引き渡し日に余裕を持たせます |
| 道路の制限 | 搬出できる時間帯や車の大きさが限られます | 道路の幅と通学路を現地で確認します |
| 近隣との調整 | 説明の不足で苦情が起き、工程の見直しが出ます | 工事の前に説明の範囲を決めて回ります |
| 残置物の遅れ | 片付けが終わらず着工が遅れます | 片付けの完了日を着工の前に決めます |
騒音規制法の特定建設作業には、同じ場所で連続6日までという基準があり、指定地域では日曜と休日も原則として作業できません。騒音の基準が適用される作業かどうかで、週の予定の組み方が変わります。ブレーカーを使う日は工程表で確認してください。詳しくは解体工事の騒音基準と苦情で説明しています。
雨の日でも内装の作業は進められる一方、屋根を外したあとや重機の作業は天候の影響を受けます。梅雨や台風の時期は、工程に予備日を入れてもらうと安心です。

日数を無理に縮めると、安全や近隣への配慮が後回しになりがちです。施主が短くできるのは、主に工事の前の時間です。
工事が終わったあとにも手続きがあります。建物滅失登記は1か月以内で、固定資産税は更地の状態で1月1日を迎えた翌年度から変わることがあります。年末に完工するか年明けになるかで税額が変わるので、解体後の固定資産税で確認してください。建物滅失登記の手続きにも詳しい説明があります。
工期を業者に確認するときは、書面に着工日と完工予定日があるか、天候などで遅れたときの扱いが決まっているかを見ます。解体費用の全体は解体費用の計算方法で確認できます。株式会社インシュアラ(東京都知事許可(般-8)第159422号)も、工程表をつけたお見積もりをお出ししています。
工事の期間だけでなく、いつ終わるかによって税金や次の予定が変わります。固定資産税は毎年1月1日の状態で決まるので、年内に更地になると、翌年度から土地の住宅用地の特例が外れることがあります。年明けの完工なら、その年度は特例が続きます。建て替えの場合は扱いが違うので、市区町村の窓口で確認してください。
建て替えでは、新築の着工日に合わせて解体の完了日を決めます。地盤調査の時期、仮住まいの期間、残す配管や塀を住宅会社と確認しておくと、手戻りが減ります。売却が決まっている場合は、引き渡しの期限と滅失登記の期限が近づかないように、完工後の日数も含めて計画してください。
遠方の空き家では、片付けと立ち会いの日程を取りづらいことがあります。鍵の受け渡し、近隣への説明、工事の写真の共有の方法を契約の前に決めておくと、現地に行く回数を減らせます。判断に迷う場合は空き家の解体、買取、リフォームの判断基準も参考になります。
工事の進み具合を確かめるなら、足場の設置、本体の解体、基礎の撤去、整地の4つの節目で写真をもらうと分かりやすくなります。工程表の日付と実際の進捗がずれたときは、理由と完工予定の変更を書面で確認してください。
工期を短くすれば費用が下がるとは限りません。人手と機械を増やせば日数は縮みますが、その費用が上乗せされます。一方で、重機が使えない現場で手作業が増えると、日数も費用も増えます。費用の面から見たいときは、見積書の工程と人数を見比べてください。解体費用の計算方法と解体工事の費用内訳に費目の見方を載せています。
木造の二階建ては30〜40坪で1週間前後、RC造は延床30〜50坪で3週間〜1.5か月、100〜300坪で2か月〜4か月が目安です。準備の期間は別に見ておきます。
当社の記録では、25坪で5日、40坪で6日でした。狭い道路で手作業が増える家や、地中物が出た家は延びます。
規模で大きく変わります。当メディアの目安では、4〜8階で2か月〜4か月、300坪以上で9階以上なら4か月〜半年以上です。分譲マンションは工事の前の決議にも時間がかかります。
工事は構造と規模によりますが、木造や軽量鉄骨の小規模なアパートなら住宅に近い日数です。入居者がいれば、工事の前に明け渡しの期間として半年以上を見ておいてください。
建物の条件と片付けの量で変わるので一律には言えません。届出の期限を踏まえると、木造の住宅でも工事の少なくとも数週間前には依頼を決めておくと、余裕を持って進められます。
内装の撤去など進められる作業は続けることがあります。コンクリート造の工作物の解体では、強風や大雨などで危険が予想されるときは作業を中止すると定められています。
解体工事の期間は、木造の二階建てで1週間前後、RC造の低層で3週間〜1.5か月、中規模で2か月〜4か月が目安です。大きなマンションでは半年を超えることもあります。
工事より先に、見積もり、石綿の調査、片付け、届出の時間を見ておきましょう。引き渡しや新築の予定から逆算するときは、予備日を入れた工程表を業者にもらうと確実です。