監修者

株式会社インシュアラ 代表取締役
金松 裕基
株式会社インシュアラ(信頼の解体レスキュー)の代表取締役社長であり、同サイトの監修者を務める金松裕基氏。 建物解体、内装解体、店舗解体を主な事業とし、その豊富な経験と専門知識を活かして「信頼」のサービスを牽引しています。代表として、また業界の専門家として、安全かつ高品質な解体工事の実現に尽力し、顧客からの厚い信頼を得ています。


解体工事の前に近隣へ配る挨拶文は、難しい文章である必要はありません。読む人が知りたいのは、いつからいつまで、何時から何時まで音が出るのか、困ったときに誰へ連絡すればいいのかです。
この記事には、そのまま書き換えて使える例文を2種類載せました。あわせて、挨拶の範囲や粗品についての決まりの有無、自治体の要綱で説明が求められる場合、誰が回るかの分担を確認できます。
監修者

株式会社インシュアラ 代表取締役
金松 裕基
株式会社インシュアラ(信頼の解体レスキュー)の代表取締役社長であり、同サイトの監修者を務める金松裕基氏。 建物解体、内装解体、店舗解体を主な事業とし、その豊富な経験と専門知識を活かして「信頼」のサービスを牽引しています。代表として、また業界の専門家として、安全かつ高品質な解体工事の実現に尽力し、顧客からの厚い信頼を得ています。

どちらの例文も、◯の部分を書き換えれば使えます。工期や作業時間は業者が決めた内容に合わせ、書き終えたら業者に事実の確認を頼んでください。
近隣の方が工事の中身を一度で把握できる形です。自治体の要綱で書面の周知を求められている地域では、この形を土台にすると項目を埋めやすくなります。
令和◯年◯月◯日
近隣の皆様へ
平素より大変お世話になっております。このたび、下記の建物の解体工事を行うことになりました。工事中は騒音、振動、ほこり、工事車両の出入りなどでご迷惑をおかけすることがございます。できる限り配慮して進めてまいりますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。
工事についてのご質問やお気づきの点は、下記の現場担当者までご連絡ください。
発注者 ◯◯ ◯◯
施工業者 株式会社◯◯ (解体工事業の登録番号または建設業許可番号 ◯◯)
現場担当者 ◯◯ ◯◯ 電話 ◯◯◯-◯◯◯-◯◯◯◯
業者の案内とは別に、施主が自分の言葉で伝えるための短い文面です。空き家や相続した実家で本人が普段そこにいない場合は、普段連絡がつく電話番号を必ず入れます。
令和◯年◯月◯日
◯◯様
いつもお世話になっております。◯◯町◯丁目の◯◯でございます。このたび、自宅(または実家)を解体することになりました。工事は令和◯年◯月◯日から◯月◯日までの予定で、施工は株式会社◯◯にお願いしています。
工事の間は音やほこり、車両の出入りでご不便をおかけすることと存じます。業者にも十分に配慮するよう伝えております。工事について気になることがありましたら、担当の◯◯さん(電話 ◯◯◯-◯◯◯-◯◯◯◯)か、私の下記の連絡先までお知らせください。
どうぞよろしくお願いいたします。
◯◯ ◯◯ 電話 ◯◯◯-◯◯◯-◯◯◯◯
「向こう三軒両隣」は昔からの言い方で、法律の基準ではありません。一方で、東京23区のように、区ごとに要綱で事前周知の方法を決めている地域があります。東京都が公開している一覧を見ると、千代田区は床面積80㎡以上、中央区や港区は全ての建築物というように、対象の広さからして区ごとに違います。
| 自治体 | 主な対象工事 | 説明の相手 | 時期や方法 |
|---|---|---|---|
| 世田谷区 | 特定建設作業を伴う解体、建設リサイクル法の届出対象、石綿除去の届出対象の工事 | 建物の高さの2倍の範囲。30メートルを超える場合は30メートルまで | 工事開始の3日前までに説明。標識は工事開始の7日前まで(吹付け石綿等は14日前まで) |
| 板橋区 | 解体、改造、補修作業を伴う建設工事 | 騒音、振動、粉じん等が及ぶと判断される近隣住民等 | 施工前に書面の交付等で周知。元請業者は記録を作り発注者へ報告 |
板橋区の要綱では、周知を行うのは元請業者または自主施工者で、発注者はそれに協力すると書かれています。世田谷区では、区へ報告する際に説明範囲が分かる地図や配ったチラシを添付する決まりです。施主が自分で回るだけでは足りない地域があるということなので、最初に業者へ「この区の要綱の手続きは誰がいつ行いますか」と聞いてください。
要綱がない地域なら、次の家を候補にして業者と地図の上で決めると漏れが減ります。
SUUMOの解説では、近隣への挨拶や説明は基本的に解体業者が行うものとしたうえで、事前に業者が対応するかを確認すべきとしています。新築や建て替え、解体後も土地を持ち続ける場合は、施主自身の挨拶を勧めています。工事が終わった後もそこで暮らす人同士なので、業者だけに任せないほうが後の付き合いが楽になります。
届出そのものの一覧と期限は、解体工事の届出一覧の記事にまとめています。工事全体の段取りは解体工事の流れの記事で確認できます。
粗品を渡す義務を定めた法律や、今回確認した要綱はありません。解体工事の挨拶品の金額について公的な目安も見つからなかったので、この記事では相場の金額は書きません。渡さないことで非礼になるわけではなく、説明の内容と連絡先のほうが相手の役に立ちます。
渡す場合は、タオルや洗剤のように使って無くなる物を、挨拶文に添える程度で足ります。業者が用意しているのに施主も持参すると重なるので、どちらが用意するかは先に確認してください。相手が受け取らないと言ったら、無理に渡さず挨拶文だけ置いてくれば十分です。
要綱のある地域では、説明そのものが区への報告の項目に入っています。世田谷区のように報告書に説明範囲の地図やチラシを付ける仕組みでは、説明を飛ばせば手続きが整いません。
要綱のない地域でも、騒音や振動、粉じんは必ずある程度発生します。何も知らされないまま音が始まると、苦情の相手が分からず、役所への相談に直接つながることがあります。よくある揉めごとと防ぎ方は近隣トラブルを回避する方法の記事と解体工事のトラブルの記事で、騒音基準と相談先は騒音と振動の苦情の記事で確認できます。
挨拶が工事の案内であるのに対し、家屋調査は工事前の家の状態を記録する作業です。川崎市が公共工事の説明資料で示している手順では、工事前に柱の傾きや壁、床、基礎のひび割れを写真や図面、調書で残し、工事後に損害の申し出があれば事後の調査をして、工事が原因かどうかを比べて判断します。
これは公共工事の例で、民間の戸建て解体で家屋調査を必ず行うと定めた法令は、今回の調査では確認できませんでした。調査費用の公開された相場も確認できていません。隣家と距離が近い、古い家が隣接している、地盤が弱いと聞いているなどの心配があるときは、調査を行うか、費用が見積もりに入るか、誰が相手に説明するかを業者に質問してください。後から費用が増えやすい項目については追加費用の記事が参考になります。
この記事の例文は、書き換えてそのまま使っていただいて構いません。工期や作業時間、連絡先は業者に確認してから入れてください。
施主の挨拶を一律に義務づけた法律は確認できません。SUUMOの解説では、解体後も土地を持ち続ける場合などに施主自身の挨拶を勧めています。自治体の要綱で手続きが決まっている場合は、そちらに従います。
全国一律の決まりはありません。世田谷区の要綱のように、建物の高さの2倍と決めている地域があるので、まず工事場所の要綱を確認します。ない場合は、隣接する家、向かいの家、工事車両の通り道を基準に業者と決めます。
解体工事の挨拶品について公的な目安は確認できませんでした。渡すことも義務ではありません。渡す場合は、タオルや洗剤など無理のない範囲で選び、業者と重ならないようにしてください。
挨拶文をポストに入れ、日を変えてもう一度訪ねます。連絡先を書いておけば、相手の都合のよいときに確認してもらえます。
業者に挨拶と書面の配布を頼み、例文2のような施主名の文書を同封してもらう方法があります。普段連絡がつく電話番号を入れておくと、相手の不安を減らせます。
挨拶文に入れるのは、工事場所、工期、作業時間、工事の内容、発注者名、業者の連絡先です。範囲や粗品に全国一律の決まりはありませんが、要綱で説明の範囲や期限を定めた自治体があります。次にすることは、業者に要綱の有無と分担を聞き、工期が固まったら上の例文に書き入れることです。