監修者

株式会社インシュアラ 代表取締役
金松 裕基
株式会社インシュアラ(信頼の解体レスキュー)の代表取締役社長であり、同サイトの監修者を務める金松裕基氏。 建物解体、内装解体、店舗解体を主な事業とし、その豊富な経験と専門知識を活かして「信頼」のサービスを牽引しています。代表として、また業界の専門家として、安全かつ高品質な解体工事の実現に尽力し、顧客からの厚い信頼を得ています。


㈱インシュアラ代表取締役社長 金松裕基こんにちは、株式会社インシュアラ代表の金松です。中野区で解体を検討中の方、特に弥生町三丁目周辺地区・大和町地区の不燃化特区にお住まいの方は、木造576万円・非木造840万円という23区最高水準の補助金が活用できる可能性があります。一方で、「100年に一度」と呼ばれる中野駅周辺再開発が進行中の中野区は、サブカルチャーの街から「コンパクトシティ」への転換期にあり、エリアごとに全く異なる解体課題を抱える区でもあります。後悔しない業者選びのポイントを、現役の現場目線でお伝えします。


本記事は、東京都知事許可(登-2)第4140号を保有する解体業者・株式会社インシュアラの代表取締役 金松裕基が、現役の解体業者の視点で執筆しています。木造家屋・内装・店舗まで幅広く対応してきた解体実績1,000件超の現場経験をもとに、中野区で信頼できる業者選びのポイントをお伝えします。
中野区は、東京23区西部に位置し、人口約34万人を抱える交通利便性の高いコンパクトシティです。JR中央線・総武線・東京メトロ東西線・丸ノ内線・西武新宿線という5路線が乗り入れ、新宿駅へは中央線で約5分、東京駅へは約19分。中野ブロードウェイに象徴されるサブカルチャーの街として知られる一方、警察大学校等跡地の「中野四季の都市」、中野駅周辺110ヘクタールの再開発「100年に一度のまちづくり」など、現在は大きな転換期を迎えています。空き家率も23区3位という課題も抱えています。
そんな中野区の解体には、「不燃化特区2地区(弥生町三丁目周辺地区・大和町地区)の最大840万円という23区トップクラスの補助金」「都市防災不燃化促進事業3地区(弥生町・南台、大和町、沼袋)の追加助成」「中野駅周辺の再開発・サンプラザ解体問題を含む大規模工事ラッシュへの対応」という3つの中野固有事情があり、業者選びを誤ると追加費用や工期遅延が発生しやすい区でもあります。
この記事では、中野区で解体工事を検討中の方に向けて、費用相場・補助金・地域特性・業者選びの判断軸を1つの記事にまとめました。最後まで読めば、見積もりを取るべき優良業者8社と、見積書を比較する際のチェックポイントがすべて把握できます。
中野区の解体費用は、構造別の坪単価で見ると木造で4~6万円/坪、鉄骨造で5.5~7.5万円/坪、RC造で7.5~9.5万円/坪が目安です。これは2026年時点の都内相場として複数の業界調査から確認できる水準で、23区平均と比較するとやや割高な傾向があります。
| 建物構造 | 中野区の坪単価 | 30坪の総額目安 | 50坪の総額目安 | 23区平均との比較 |
|---|---|---|---|---|
| 木造 | 4~6万円 | 120~180万円 | 200~300万円 | +5~+10% |
| 鉄骨造(S造) | 5.5~7.5万円 | 165~225万円 | 275~375万円 | +5~+10% |
| RC造 | 7.5~9.5万円 | 225~285万円 | 375~475万円 | +0~+5% |
中野区は、サブカルチャー×コンパクトシティへの転換期にある独特なエリアで、地区ごとに解体課題が大きく異なります。
| エリア | 地域特性 | 主な地区 | 費用への影響 |
|---|---|---|---|
| 中野駅周辺 | 再開発・タワーマンション | 中野二〜五丁目・新井 | 100年に一度の再開発・養生グレード高 |
| 南部 | 不燃化特区・木密 | 弥生町・南台 | 不燃化特区最大840万円補助あり |
| 北部 | 不燃化特区・木密 | 大和町・若宮・野方 | 不燃化特区・狭隘道路多数 |
| 東部 | 不燃化促進区域 | 沼袋・新井薬師前 | 都市防災不燃化促進事業対象 |
| 西部 | 住宅地・低層 | 鷺宮・上鷺宮 | 戸建て中心・道幅は比較的広い |
ただし、中野区の不燃化特区2地区では木造で最大576万円、非木造で最大840万円という23区トップクラスの補助金を活用できるため、対象エリアの所有者は割高な解体費用の大半を区の補助でカバーできるケースがあります。
東京都全体の解体費用相場をより詳しく知りたい方は、東京都の解体費用相場・坪単価ガイドもあわせてご覧ください。23区・多摩地域の費用差や、追加費用が発生しやすい工事項目を網羅的に解説しています。
実際に中野区で発生しやすい3つの典型ケースについて、解体費用のシミュレーションをご紹介します。坪単価×延床面積だけでなく、中野区固有の追加費用項目(不燃化特区助成・中野駅周辺再開発・狭隘道路対応)も含めた現実的な総額目安です。
中野区の不燃化特区2地区(弥生町三丁目周辺地区・大和町地区)内で、木造で最大576万円の老朽建築物解体除却補助を活用するケース。耐用年数の3分の2を超過している建築物(木造住宅では築15年以上)が対象です。
| 項目 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 本体解体費(手壊し含む) | 165万円 | 5.5万円/坪×30坪・手壊し25%増 |
| 仮設・養生費 | 25万円 | 足場+飛散防止シート |
| 付帯工事費 | 20万円 | 残置物・庭木撤去含む |
| 小運搬・狭隘道路対応費 | 25万円 | 2tダンプまでの手作業搬出 |
| 近隣配慮費 | 15万円 | 隣家との離隔近接対応 |
| アスベスト事前調査 | 5万円 | レベル3建材なし想定 |
| 諸経費・整地 | 15万円 | 建設リサイクル法届出含む |
| 解体費用合計(税抜) | 270万円 | 不燃化特区補助適用前 |
| 不燃化特区老朽建築物解体除却補助 | -270万円 | 解体除却・整地費の限度額(木造最大576万円)以内 |
| 実質自己負担 | 0円 | ※工事着手前に区の承認が必須・補助制度期間終了が迫る |
※建替えに伴い仮住居が必要な場合は、家賃・引っ越し代も限度額40万円まで助成対象。建替え後の建築設計・工事監理費の助成や、建築本体工事費の3分の2助成(補助金額算定表に基づく)も併用可能です。
中野駅周辺110ヘクタール×11プロジェクトの「100年に一度の再開発」エリアでよくあるのが、中野二〜五丁目・新井エリアの店舗併用鉄骨造ビル(50坪)の解体ケース。サンモール商店街・中野ブロードウェイ・3大学キャンパスの動線への配慮で警備員配置が増えます。
| 項目 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 本体解体費 | 325万円 | 6.5万円/坪×50坪 |
| 仮設・養生費 | 60万円 | 3階建て全周足場+防音パネル |
| 残置物・付帯撤去 | 40万円 | 看板・空調室外機・配管 |
| 商店街動線配慮費 | 30万円 | 養生グレード向上・歩行者通路確保 |
| 交通誘導員配置費 | 30万円 | 4日間×2名想定(商店街沿道) |
| アスベスト事前調査・除去 | 40万円 | レベル2建材検出時の上限想定 |
| 道路使用許可・誘導員 | 25万円 | 商店街通行止め調整含む |
| 諸経費・整地・登記 | 25万円 | 整地・滅失登記書類作成 |
| 総額(税抜) | 575万円 | ※繁忙期は単価15〜20%上昇あり |
中野区の都市防災不燃化促進事業対象3地区(弥生町・南台、大和町、沼袋)の沼袋エリアで、昭和56年5月31日以前の旧耐震建築物(耐火・準耐火建築物以外)を除却するケース。最大840万円の補助対象になります。
| 項目 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 本体解体費(手壊し含む) | 140万円 | 5.6万円/坪×25坪・手壊し25%増 |
| 仮設・養生費 | 22万円 | 足場+飛散防止シート+防音シート |
| 付帯工事費 | 15万円 | 残置物・庭木撤去含む |
| 小運搬費 | 20万円 | 2tダンプまでの手作業搬出 |
| 近隣配慮費 | 15万円 | 隣家との離隔近接対応 |
| アスベスト事前調査 | 5万円 | レベル3建材なし想定 |
| 諸経費・整地 | 13万円 | 建設リサイクル法届出含む |
| 解体費用合計(税抜) | 230万円 | 都市防災不燃化促進事業適用前 |
| 都市防災不燃化促進事業助成 | -230万円 | 除却助成金(最大840万円以内) |
| 実質自己負担 | 0円 | ※助成期間(沼袋は令和10年3月31日まで)に注意 |
※都市防災不燃化促進事業の助成期間は地区により異なります(弥生町・南台は令和6年3月31日で終了、大和町は令和8年3月6日まで、沼袋は令和10年3月31日まで)。事前にまちづくり事業課防災まちづくり係(03-3228-8978)への確認が必須です。
これらはあくまで一般的なケースの目安です。実際の費用は現地条件によって大きく変わります。無料の自動見積もりシミュレーターで、ご自身の物件条件に合った概算を確認できます。
中野区の解体工事で他区と決定的に異なる特徴は、中野駅周辺110ヘクタール×11プロジェクトという「100年に一度」の大規模再開発が進行中であることと、サブカルチャーの街からコンパクトシティへの転換期にある独特な街並みです。これらは事前の現地調査と業者選びで適切に対応しないと、追加費用が大きく膨らむ要因になります。
中野駅周辺では、中野二〜五丁目を中心とする約110ヘクタールの敷地で、商業施設やタワーマンションなどが建設される11ものプロジェクトが2014年から進行中です。代表的なものは以下のとおりです。
| 主要再開発プロジェクト | 場所 | 状況 |
|---|---|---|
| 中野駅南口ツインタワー | 中野駅南口 | 2024年2月完成(高さ117m・147m) |
| 中野四季の都市 | 中野四丁目(警察大学校跡地) | 2012年完成・約3ha緑地 |
| 中野駅新北口駅前エリア再整備 | 中野サンプラザ・旧区役所跡地 | 計画見直し中(2027年公募予定) |
| (仮称)中野駅西口開発 | 中野駅西側 | 新駅舎・駅ビル工事中 |
| 中野四丁目新北口駅前地区 | 新北口駅前 | 都市再生機構による基盤整備 |
中野区のランドマークである「中野サンプラザ」(1973年竣工、高さ約92m)は2023年7月2日に閉館し、現在も解体されず残っています。当初、野村不動産を代表とするグループが高さ262mの超高層ビル「NAKANOサンプラザシティ(仮称)」への建替えを計画していましたが、建設費高騰により2024年10月に施行認可申請を取り下げ、現在は計画見直し中です。2027年度中に新たな民間事業者を公募する予定となっています。
このような大規模公共施設の解体問題が示すように、建設費高騰の影響は中野区の解体工事全体に及んでいます。個人住宅の解体でも、契約から着工までの期間が長くなる場合、見積金額の有効期限・物価スライド条項の有無を契約書で必ず確認してください。
「100年に一度の再開発」が進む一方で、中野駅周辺の中野・新井・東中野エリアには戦前からの古い路地裏や狭隘道路が残っているのが現実です。中野ブロードウェイから一歩裏に入ると、幅員4m未満の道路が網の目に広がります。
| 狭隘道路エリアの課題 | 影響 | 追加費用目安 |
|---|---|---|
| 大型重機が進入できない | ミニユンボや手壊し解体が基本 | +25~60万円 |
| 4tダンプが入らない | 2tダンプの複数往復で運搬費増 | +15~30万円 |
| 廃材の小運搬が必須 | 道路まで手作業で運び出す追加作業 | +15~40万円 |
| 商店街動線の確保 | 歩行者迂回路・養生グレード向上 | +15~30万円 |
| 道路後退(セットバック)が必要 | 解体に合わせた後退整備 | +15~40万円 |
中野区は23区内で空き家率が3番目に高いエリアです。区では「中野区空家等対策基本計画」を策定し、空家等の適切な管理促進と有効利用を進めています。若い単身転入者が多い一方で、少子高齢化が進行しており、相続による空き家化が今後加速する見通しです。
中野区内には接道2m未満の旗竿地や狭隘道路に面した木造密集地も多く存在します。狭小地・旗竿地での解体について深く理解したい方は、東京の狭小地解体完全ガイドもあわせてご覧ください。手壊し解体の工法や狭小地での重機選定、近隣配慮の実例を詳しく解説しています。
中野区独自の補助金・助成制度で、解体費用に大きく影響するのが「不燃化特区2地区(弥生町三丁目周辺地区・大和町地区)の補助制度(木造576万円・非木造840万円)」「都市防災不燃化促進事業3地区(弥生町・南台、大和町、沼袋)」「木造住宅建替え等助成」「ブロック塀等撤去工事助成」の4つです。順に解説します。
中野区は、東京都と連携した不燃化特区制度を実施しており、「弥生町三丁目周辺地区」「大和町地区」の2地区が指定されています。震災時に火災延焼等の危険性が高い地域として、「燃え広がらない・燃えないまち」を目指した取り組みが進められています。
| 中野区の不燃化特区2地区 | 対象町丁 | 事業の特徴 |
|---|---|---|
| 弥生町三丁目周辺地区 | 弥生町三丁目周辺 | 木造密集地の不燃化推進 |
| 大和町地区 | 大和町一〜四丁目 | 木造密集地の不燃化推進 |
中野区の不燃化特区補助は、木造で最大576万円、非木造で最大840万円という23区トップクラスの上限金額を誇る手厚い助成制度です。老朽建築物(耐用年数の3分の2を超過している建築物)の解体除却・建替え・仮住居費・設計費・工事監理費・建築本体工事費まで包括的に補助されます。
| 補助上限額 | 木造576万円・非木造840万円 |
|---|---|
| 対象建築物 | 耐用年数の3分の2を超過している建築物(木造住宅は築15年以上) |
| 解体除却・整地費 | 限度額表に基づき算定 |
| 仮住居費 | 家賃・引っ越し代の限度額40万円 |
| 設計費 | 建替え後の1階から3階までの床面積合計に応じた額(定額) |
| 建築監理費 | 本体工事費×設計等料率×3分の2と実費の低い方 |
| 対象者 | 老朽建築物の解体除却を行う個人・法人(中小企業含む)/所有の有無は不問 |
不燃化特区とは別に、「都市防災不燃化促進事業」として中野区内に3地区が指定されています。大規模な地震に伴い発生する市街地火災から区民の方の安全を確保するため、防災上重要な避難地や避難路の周辺を不燃化促進区域に指定する制度です。
| 地区 | 対象区域 | 助成期間 |
|---|---|---|
| 弥生町・南台 | 弥生町一・三・四丁目の一部、南台一・二丁目の一部 | 平成21年4月1日〜令和6年3月31日(終了) |
| 大和町 | 大和町一・二・三・四丁目の一部 | 平成28年3月7日〜令和8年3月6日 |
| 沼袋 | 沼袋一・二・三・四丁目の一部 | 平成30年4月1日〜令和10年3月31日 |
不燃化促進区域内で耐火建築物を建築する方または古い建築物(昭和56年5月31日以前に建築に着工していて、耐火建築物及び準耐火建築物以外)を除却する方に対して、建築または除却に要する費用の一部を助成します。
不燃化特区外でも活用できるのが「木造住宅建替え等助成」です。震災時に火災の発生や建物の倒壊等の危険性が高い地域で、耐震性の不十分な古い木造住宅の建替え・除却を行う場合の助成制度です。
解体工事と並行して活用できるのが「ブロック塀等撤去工事助成」です。安全で安心して住める災害に強いまちづくりを推進するため、道路等に面したブロック塀等の撤去工事、または建替え工事(ブロック塀等の撤去からフェンス等を設置までの一連の工事)の費用の一部を助成する制度です。
東京都内の他区の補助金・助成金制度や、国・東京都全体の解体補助金を比較したい方は東京都の解体補助金・助成金完全ガイドもあわせてご覧ください。23区別の不燃化特区助成、空き家除却助成、ブロック塀撤去助成などを一覧で確認できます。
ここまで中野区固有の事情を見てきましたが、それを踏まえて「失敗しない業者選び」のチェックポイントを7つにまとめます。見積もりを比較する際、この7つを満たす業者から選んでください。
解体業者を選ぶ際、必ず確認したいのが建設業許可番号または解体工事業登録番号です。これらの番号は、信頼できる業者であれば店舗の看板や会社案内、名刺などに明記されているはずです。


たとえば弊社の場合、上の写真の通り店舗看板に「東京都知事許可(登-2)第4140号」と明記しています。中野区の不燃化特区補助制度・都市防災不燃化促進事業・木造住宅建替え等助成は許可業者でないと対象外になるため、許可番号の確認は助成金申請の絶対条件です。看板や名刺に記載がない業者、または「許可申請中」とごまかす業者は避けたほうが無難です。
中野駅周辺110ヘクタール×11プロジェクトの「100年に一度の再開発」により、中野区の地元業者は逼迫しがちです。「再開発エリア周辺での施工経験」「商店街動線確保のノウハウ」「弥生町・大和町・沼袋の狭隘道路での手壊し解体経験」を業者に質問してみましょう。
中野区での施工実績があるか、見積書に手壊し費・小運搬費・商店街動線配慮費・交通誘導員配置費が独立した項目として記載されているかが、経験豊富な業者の見分けポイントです。
中野区の不燃化特区補助制度(木造576万円・非木造840万円)は申請手続きが複雑で、工事着手前の区の承認、解体除却・整地費限度額表に基づく算定、補助制度期間の確認、除却後の土地管理要件など多くの確認事項があります。申請書類作成・まちづくり事業課(弥生町防災まちづくり係・防災まちづくり係)との折衝・現地確認立会いまで代行してくれる業者を選ぶと、書類不備による助成対象外リスクを回避できます。
中野区での施工実績が豊富な業者ほど、助成申請の経験値が高く、不燃化特区・都市防災不燃化促進事業・木造住宅建替え等助成の中から最適な選択を提案できます。
中野区では、解体工事着手前に近隣の方への事前周知のための標識掲示とその報告(近景および遠景写真の添付)が義務付けられています。中野駅周辺の商店街や3大学キャンパスの周辺では、近隣説明会の開催も推奨されます。
「事前周知のための標識掲示の経験はあるか」「近隣説明会の開催を代行できるか」「滅失登記に必要な解体証明書を発行できるか」を確認しましょう。
中野区の解体は、中野駅周辺再開発エリア・不燃化特区・狭隘道路・商店街沿道など現地条件で見積額が大きく変動します。電話やメールだけで概算金額を即答する業者は、現場を見ていないため後から追加請求のリスクが高くなります。
必ず「現地調査→見積書提出→契約」という3ステップを踏む業者を選びましょう。優良業者であれば、現地調査自体は無料で対応してくれます。
見積書を見る際は、以下の項目が独立して記載されているか確認してください。「解体工事一式 〇〇万円」のように一行でまとめられた見積書は要注意です。
解体工事で出る建設廃棄物は産業廃棄物として適正処理が義務付けられており、その流れを記録するのがマニフェスト(産業廃棄物管理票)です。マニフェストの写しを発注者に渡してくれる業者は、不法投棄リスクが極めて低い業者と判断できます。
あわせて、解体工事中の事故で隣家を傷つけてしまった場合に補償が受けられるよう、請負業者賠償責任保険・第三者賠償保険に加入している業者を選んでください。中野区の弥生町・大和町・沼袋の不燃化特区エリアでは隣家との離隔が短く、事故リスクが他区より高くなります。
業者選びのチェックポイントをより深く知りたい方は東京都の解体業者選び方完全ガイドもあわせてご覧ください。優良業者の見極め方、悪質業者の手口、相見積もりのコツ、契約書チェックリストまで網羅的に解説しています。
ここまでのチェックポイントを満たす中野区対応の解体業者を、厳選して8社ご紹介します。まずは比較表で全体像を確認し、その後に各社の特徴を個別に解説します。
| 会社名 | 所在地 | 強み | 木造坪単価 | 許可 |
|---|---|---|---|---|
| 株式会社インシュアラ | 東京都内 | 解体+空き家買取+リフォームのワンストップ/実績1,000件超 | 3.5万円~ | 東京都知事許可(登-2)第4140号 |
| 株式会社吉田興業 | 中野区 | 全国解体工事業団体連合会・警察友の会加盟 | 4.5万円~ | 建設業許可 |
| ハウスプラン有限会社 | 中野区 | 2003年設立/建築業+健康美容サロン・整体院・飲食店経営 | 4.5万円~ | 建設業許可 |
| 株式会社古見 | 中野区 | 2016年設立/中野区拠点の新進業者 | 4.5万円~ | 建設業許可 |
| 株式会社TWC | 中野区 | 2011年設立/「終わりではなく始まり」コンセプト・実績写真公開 | 4.5万円~ | 建設業許可 |
| 株式会社富永工業 | 中野区 | 1959年設立・創業60年超の老舗/無事故無災害・安全第一主義 | 4.5万円~ | 建設業許可 |
| 株式会社ヒフミ | 中野区 | 2006年設立/全工程自社施工・手数料なしの安価提供・地元密着 | 4.5万円~ | 建設業許可 |
| 優伸コーポレーション | 中野区対応 | 関東+中京圏対応/全自社施工・マージンなし・滅失登記書類対応 | 4.5万円~ | 建設業許可 |
※掲載情報は各社公式サイト・行政開示の許可情報を基に編集部が調査した内容です。最新の許可番号・坪単価は各社へ直接ご確認ください。以下、各社の特徴を詳しく見ていきます。
弊社、株式会社インシュアラは東京都知事許可(登-2)第4140号を保有する解体業者です。木造家屋・内装・店舗まで幅広く対応し、解体実績1,000件超の現場経験があります。
中野区の業者選びにおける弊社の最大の差別化ポイントは、「解体+空き家買取+リフォーム」のワンストップ対応です。空き家を解体せず買い取ることも、解体後の土地活用相談も、解体せずにリフォームして再活用することも、すべて1つの窓口でご相談いただけます。不燃化特区補助制度(最大840万円)・都市防災不燃化促進事業・木造住宅建替え等助成の申請代行、弥生町・大和町の狭隘道路の手壊し解体、中野駅周辺再開発エリアでの商店街動線配慮にも対応しています。
| 会社名 | 株式会社インシュアラ |
|---|---|
| 許可 | 東京都知事許可(登-2)第4140号 |
| 電話 | 03-5837-4868 |
| 対応構造 | 木造/鉄骨造/RC造/内装解体/店舗解体 |
| 強み | 解体+空き家買取+リフォームのワンストップ/自社施工/日本人スタッフによる対応 |
| 料金目安(木造) | 3.5万円/坪~ |
中野区に拠点を構える解体業者で、「全国解体工事業団体連合会」「警察友の会」という業界団体に加盟されている点が特徴。業界団体への加盟は、技術水準・コンプライアンス・社会的信頼の証となります。
中野区での長年の施工実績があり、地元の地理・道路事情・近隣事情に精通しています。
2003年8月設立、中野区に本社を構える解体業者です。代表の木村龍彰氏は「『人と人』をポリシーに、お客様との関係を大切にし、信頼される企業を目指し社会に貢献します」という姿勢を表明。
建築業の他に「健康美容サロンの経営」「整体院の経営」「飲食店の経営」の3つの事業も手掛けており、地域密着型の多角経営が特徴です。中野区民との接点が多く、地域コミュニティに根ざした業者として相談しやすい強みがあります。
2016年6月設立、中野区に本社を構える比較的新進の解体業者です。新しい設備投資と若い人材で、機動的なサービス提供を期待できる業者。
創業から日が浅いながらも、中野区を主戦場として地元密着型の施工を展開しています。
2011年6月8日設立、中野区に本社を構える解体業者です。代表の小柴泰弘氏は「『終わりではなく始まり』をコンセプトに、幅広い取り壊し工事に対応可能」という姿勢を表明。
ホームページには「東京都練馬区の店舗工事」などを含む工事実績が写真付きで10件掲載されており、施工内容の透明性が確保されています。解体後の建替え計画も含めたトータル提案を期待できる業者です。
1959年6月設立、中野区に本社を構える創業60年超の老舗解体業者です。代表の富永義則氏は「いつの時代にも私たちの業界に最も求められることは『安全』であり、当社では常に無事故、無災害を念頭に置き、安全第一主義と環境配慮に徹底しています」という姿勢を表明。
長年の地元実績で中野区の地形特性・道路事情・近隣事情を熟知しており、不燃化特区エリアの弥生町・大和町、中野駅周辺の再開発エリアまで幅広く対応可能。安全管理を最重視する経営姿勢が信頼につながります。
2006年3月15日設立、中野区に本社を構える解体業者です。代表の黒田大介氏は「暮らしと住まいをより快適に、皆様の日々が美しくあり続けるよう地元の皆様と一緒に歩んでいきます」という地元密着姿勢を表明。
ヒフミが選ばれる3つの理由は、「全工程をヒフミ自身で行うこと」「確かな品質を手数料なしの安価でご提供」「地元密着の迅速で親切丁寧な対応」。中間マージンが発生しない自社施工体制で、コストパフォーマンスを重視する発注者に向いています。
東京都・埼玉県を中心に関東エリアで解体工事を手がけ、名古屋営業所を新設し中京圏でも対応エリアを拡大中の解体業者です。中野区の解体工事事例では一戸建てをはじめ、アパート、マンション、ビル、店舗、工場、倉庫と幅広い取り壊しを行ってきました。
全て自社施工でマージンが発生しない点と、解体着手前の近隣事前周知のための標識掲示・近景および遠景写真の添付・解体証明書(建物滅失証明書)の発行まで一貫対応する点が強みです。コンクリート整形などの斫り工事やアスベスト除去工事にも対応しています。
中野区での解体工事について、ご相談いただくことが多い質問にお答えします。
はい、弥生町三丁目周辺地区は中野区の不燃化特区2地区のひとつに指定されており、不燃化特区補助制度の対象です。補助上限は木造で576万円、非木造で840万円と23区トップクラスの手厚さで、内訳は老朽建築物の解体除却・整地費(限度額表に基づき算定)、建替えに伴う仮住居費(家賃・引っ越し代の限度額40万円)、建替え後の建築設計費(床面積に応じた定額)、建築監理費(本体工事費×設計等料率×3分の2と実費の低い方)、建築本体工事費の一部となります。重要な要件は、耐用年数の3分の2を超過している建築物であること(木造住宅は築15年以上)。注意点として、補助制度期間の終了が迫っており、工事着手前に区の承認が必須です。除却後の土地について有料駐車場など収益事業に使用できない、ごみの不法投棄や雑草の繁茂がないよう管理する、可燃延焼のおそれのあるものを設置又は保管しないよう管理するという3つの要件があります。詳細はまちづくり推進部まちづくり事業課弥生町防災まちづくり係(03-3228-8774)にご相談ください。
沼袋一〜四丁目の一部は中野区の都市防災不燃化促進事業対象3地区のひとつで、助成期間は平成30年4月1日から令和10年3月31日までです。他の2地区は弥生町・南台(弥生町一・三・四丁目の一部、南台一・二丁目の一部)が令和6年3月31日で終了、大和町(大和町一〜四丁目の一部)が令和8年3月6日までとなります。沼袋地区は3地区の中で最も期間が長く残っており、今後の解体計画に活用しやすい状況です。対象は昭和56年5月31日以前に建築に着工していて、耐火建築物及び準耐火建築物以外の建物です。除却助成金の他にも、建替えに伴い仮住居が必要となった場合の費用なども助成対象となります。詳細はまちづくり事業課防災まちづくり係(03-3228-8978)にご相談ください。
はい、影響します。中野駅周辺110ヘクタール×11プロジェクトという「100年に一度」の大規模再開発が2014年から進行中です。代表的なものは中野駅南口ツインタワー(2024年2月完成)、中野四季の都市(警察大学校跡地・2012年完成)、中野駅新北口駅前エリア再整備(中野サンプラザ・旧区役所跡地・計画見直し中で2027年公募予定)、(仮称)中野駅西口開発(工事中)など。これらの再開発エリアおよび周辺で個人住宅を解体する場合、運搬経路・搬入時間の調整、商店街動線確保(中野サンモール商店街・中野ふれあいロード・中野ブロードウェイ)、3大学キャンパスの登下校時間帯の作業制限、地元業者の繁忙期確保が課題となります。建設費高騰の影響もあるため、契約から着工までの期間が長くなる場合、見積金額の有効期限・物価スライド条項の有無を契約書で必ず確認してください。6ヶ月以上前からの見積取得が望ましい状況です。
大和町地区は中野区の不燃化特区2地区のひとつに指定されており、不燃化特区補助制度(木造576万円・非木造840万円)の対象です。補助対象は5項目あり、老朽建築物の解体除却・整地費(解体除却・整地費の限度額表で算定)、仮住居費(家賃・引っ越し代の限度額40万円)、建替え後の設計費(床面積に応じた定額)、建築監理費(本体工事費×設計等料率×3分の2と実費の低い方)、建築本体工事費の一部(住宅部分床面積÷建物の延べ床面積で按分)となります。加えて大和町地区は都市防災不燃化促進事業(助成期間 令和8年3月6日まで)の対象でもあるため、両制度の併用ができる場合があります。事前にまちづくり事業課への相談で、自分のケースに最適な制度の組み合わせを確認してください。
はい、弊社では空き家の買取にも対応しています。中野区は23区内で空き家率が3番目に高いエリアで、若い単身転入者が多い一方で少子高齢化が進行しており、相続による空き家化が今後加速する見通しです。立地条件によっては解体せずにそのまま買取可能なケースが多くあります。とくに駅徒歩圏の物件(中野駅・東中野駅・新井薬師前駅・沼袋駅・野方駅・中野坂上駅周辺)、再建築可能な敷地、リフォームで再生できる物件は、解体費用をかけずに現状有姿で売却するほうが手元に残るキャッシュが増える場合があります。一方で、不燃化特区2地区(弥生町三丁目周辺地区・大和町地区)内の老朽住宅であれば、最大840万円の不燃化特区補助制度を活用した解体のほうが圧倒的に有利になることが多いです。解体すべきか売却すべきかの判断は、東京の空き家解体完全ガイドもあわせてご覧いただくと判断しやすくなります。
中野区での標準的な工期目安は、木造30坪で10から14日、軽量鉄骨50坪で18から28日、RC造80坪で35から50日程度です。中野区特有の要因で工期が延びるケースがあります。弥生町・大和町・沼袋の不燃化特区・不燃化促進事業エリアでは手壊し作業の割合が増えるため5から10日延長、中野駅周辺110ヘクタール×11プロジェクトの再開発エリアでは運搬経路調整・商店街動線確保で3から7日延長、3大学キャンパス周辺では学生の登下校時間帯の作業制限で2から5日延長することがあります。また、中野区独自の制度として解体工事着手前の近隣への事前周知のための標識掲示と報告(近景および遠景写真の添付)が義務付けられており、申請から工事完了までトータル1.5から2.5ヶ月の時間が必要です。加えて不燃化特区補助制度や都市防災不燃化促進事業の利用には工事着手前の区の承認が必須なため、計画段階から早めに区の担当窓口への相談を始めてください。
中野区での解体業者選びは、「不燃化特区2地区(弥生町三丁目周辺地区・大和町地区)の最大840万円という23区トップクラスの補助制度フル活用」「100年に一度の中野駅周辺再開発・サンプラザ解体問題を含む大規模工事ラッシュへの対応」「都市防災不燃化促進事業3地区(弥生町・南台、大和町、沼袋)の追加助成活用」という3つの中野固有事情を見極められる業者を選ぶことが、コストと工期の両面で成功する最大のポイントです。
本記事の内容を、最後にもう一度まとめます。


店舗には常時スタッフが在籍し、対面でのご相談も承っています。電話一本(03-5837-4868)でのお見積りも、ウェブからの自動見積もりも、お客様のご都合に合わせてお選びいただけます。
東京都内の解体に関する詳細情報は、関連ガイドもあわせてご覧ください。東京都の解体業者選び方ガイド、東京都の解体費用相場ガイド、東京都の解体補助金・助成金ガイド、東京の狭小地解体ガイド、東京の空き家解体ガイドに詳しく解説しています。















