監修者

株式会社インシュアラ 代表取締役
金松 裕基
株式会社インシュアラ(信頼の解体レスキュー)の代表取締役社長であり、同サイトの監修者を務める金松裕基氏。 建物解体、内装解体、店舗解体を主な事業とし、その豊富な経験と専門知識を活かして「信頼」のサービスを牽引しています。代表として、また業界の専門家として、安全かつ高品質な解体工事の実現に尽力し、顧客からの厚い信頼を得ています。

監修者

株式会社インシュアラ 代表取締役
金松 裕基
株式会社インシュアラ(信頼の解体レスキュー)の代表取締役社長であり、同サイトの監修者を務める金松裕基氏。 建物解体、内装解体、店舗解体を主な事業とし、その豊富な経験と専門知識を活かして「信頼」のサービスを牽引しています。代表として、また業界の専門家として、安全かつ高品質な解体工事の実現に尽力し、顧客からの厚い信頼を得ています。
「木造家屋の解体を計画しているが、何から手をつけていいかわからない」「工事の具体的な流れや手順を知っておきたい」とお考えではありませんか。 解体工事は、ただ壊すだけではありません。法律に基づいた準備から、安全な作業手順、そして工事後の法的手続きまで、多くのステップが存在します。 この記事では、1000件以上の解体実績を持つプロの視点から、見積もり前の準備から完工後の手続きまで、木造解体の全ステップを徹底的に解説します。
木造解体工事は、日本で最も一般的な解体工事ですが、鉄骨造(S造)や鉄筋コンクリート造(RC造)とは異なる特徴があります。それは、木材、土壁、瓦、コンクリートなど多種多様な素材が組み合わさっている点です。そのため、解体には「分別」の技術が求められます。
構造別 解体のポイント比較
| 構造種別 | 主な特徴 | 解体のポイント |
| 木造 (W造) | 軽量。木材、土壁、瓦など多様な素材が混在。 | 「手作業による分別」が中心。狭小地でも対応しやすい。 |
|---|---|---|
| 鉄骨造 (S造) | 鉄の柱と梁で構成。頑丈。 | 鉄骨の切断作業(火気・騒音)が必要。重量物。 |
| RC造 (鉄筋コンクリート造) | 非常に強固で重量がある。 | 大型重機が必須。騒音・振動が最も大きい。 |
木造解体は、重機で一気に壊す(ミンチ解体)と思われがちですが、それは法律違反です。現在は「手作業による分別」と「重機による解体」のハイブリッド工法が基本となります。まず、法律(建設リサイクル法)に基づき、畳、建具、石膏ボード、瓦などを手作業で分別・撤去します。その後、重機(ユンボなど)で柱や梁といった構造体を解体します。この丁寧な「手作業」を先に正しく行うことが、リサイクル率を高め、最終的な処分コストを適正化する鍵となります。
木造建築の大きな特徴は、鉄骨造やRC造に比べて構造体が軽量である点です。このため、比較的小型の重機でも解体作業が可能です。例えば、前面道路が狭く大型重機が進入できない「狭小地」や、隣家との距離が近い「住宅密集地」でも、ミニユンボや、場合によっては全て手作業(手壊し)での解体にも対応できます。この柔軟性の高さが木造解体の特徴ですが、同時に、狭い場所での作業は近隣への配慮と高度な操作技術が求められます。
木造解体費用が変動しやすい最大の理由は、処分費と人件費にあります。木造家屋は、木くず、コンクリートガラ(基礎)、石膏ボード、瓦、土壁、プラスチック類など、多種多様な廃棄物が大量に発生します。これらは法律で細かく分別して処分場に運搬する必要があり、近年はこの産業廃棄物処分費が全国的に高騰を続けています。また、その分別を行うのは「人」です。そのため、分別・解体を効率よく行うための熟練した職人の人件費も、費用を左右する大きな要因となっています。
解体工事の成功は「準備」で8割決まると言っても過言ではありません。施主様(お客様)が事前に準備すべきことを怠ると、工期の遅れや予期せぬ追加費用が発生する原因となります。業者に丸投げするのではなく、以下の3つのステップをご自身で必ず確認してください。
良い業者を選ぶことは、解体工事で最も重要なポイントです。以下の点を必ず確認してください。
許可・保険の確認
見積もりの比較
Step 2. 現地調査とリサイクル法の届出
正確な見積もりは、必ず「現地調査」の後に出されます。電話やメールだけで金額を提示する業者は信用できません。現地調査では、建物の面積、構造、基礎の種類、アスベストの有無、近隣状況、前面道路の幅、撤去が必要な付帯物(塀、物置、庭木など)をプロの目で確認します。 また、床面積80㎡以上の建物を解体する場合、施主様は工事着手の7日前までに「建設リサイクル法」に基づく届出を都道府県知事に行う義務があります。
この届出は、通常、業者が委任状をもらって代行しますので、見積もりにその手数料が含まれているか確認しましょう。
Step 3. ライフライン停止・残置物撤去・近隣挨拶の重要性
工事開始前に、施主様ご自身で手配すべき3つの重要事項があります。
ライフラインの停止
残置物の撤去
近隣挨拶
解体工事の8ステップは、どれ一つ欠けても安全で適法な工事は成り立ちません。弊社の強みは、この手順①から手順⑧まで、すべてを下請けに丸投げせず、経験豊富な「自社の有資格スタッフ(日本人)」が一貫して施工管理することです。だからこそ、現場での急な変更にも迅速に対応でき、騒音・粉じん対策も徹底できるのです。この「自社施工体制」こそが、1000件以上の実績を支える品質の源です。
いよいよ実際の工事の流れです。ここでは、標準的な木造家屋の解体工事を8つのステップに分けて、時系列で解説します。
まず、工事の第一歩として、建物の周囲に足場を組立てます。これは作業員の安全確保と、次の養生シートを設置するために不可欠です。足場が組み上がったら、その外側全面を「養生シート(防音シート、飛散防止シート)」で隙間なく覆います。これにより、解体作業中に発生する騒音や粉じんが、近隣へ飛散するのを最小限に防ぎます。この養生の丁寧さが、業者の品質を測る最初のバロメーターとなります。
重機を入れる前に、必ず「手作業」による内装の解体・分別を行います。もし残置物(家具など)が残っていれば、まずそれを搬出します(※別途費用)。その後、畳、障子、襖(ふすま)、ドアなどの建具、キッチンやユニットバスなどの設備機器、そして壁や天井の石膏ボードを手作業で剥がしていきます。これらを先に取り除くことで、後の木材との分別を容易にし、建設リサイクル法を遵守します。
内装が空になったら、次は外側です。屋根に上り、瓦やスレート屋根材を一枚ずつ手作業で撤去し、下ろしていきます。重機で一気に壊すと瓦が飛散し危険な上、下で他の廃材と混ざってしまいリサイクルできなくなるためです。屋根材の撤去後、モルタルやサイディングなどの外壁材も、手作業や小型重機で丁寧に剥がしていきます。この段階でアスベスト含有建材が見つかった場合は、手順を変更し、専門の除去作業を最優先で行います。
いよいよ木造家屋の本体である「躯体(くたい)」の解体です。ここで初めて重機(ユンボ、バックホー)が登場します。重機のアームを使い、屋根から順に柱、梁、骨組みを解体していきます。この際、最も重要なのが「散水(水まき)」です。作業中は常に水を撒き続けることで、粉じんが舞い上がるのを防ぎます。また、隣家と近い部分は重機を使わず、手作業で慎重に解体するなど、現場状況に応じた安全配慮が求められます。
建物の上物がすべて無くなると、地面には建物を支えていた「基礎コンクリート」が残ります。重機のアタッチメントを「ブレーカー(破砕機)」や「大割機(掴み機)」に交換し、このコンクリートを細かく打ち砕きながら掘り起こしていきます。地中深くまでコンクリートが入っている場合もあり、すべて撤去するには時間と手間がかかります。この時、図面にない昔の基礎や浄化槽などの「地中障害物」が見つかることがあり、その場合は追加費用が発生する可能性があります。
手順②〜⑤と並行して常に行われるのが、この「廃材の分別」です。現場では、解体で出た廃材を「木くず」「コンクリートガラ」「鉄くず」「プラスチック」「石膏ボード」など、品目ごとに細かく仕分けます。仕分けられた廃材は、それぞれ専門の中間処理施設やリサイクル工場へ運搬されます。弊社のように自社で運搬車両を多数保有している業者は、この分別・運搬を効率的に行うことができ、コストダウンにも繋がります。
すべての廃材とコンクリート基礎を撤去・搬出したら、最後は「整地(せいち)」作業です。重機で地面を平らにならし、細かな木くずやコンクリート片が残っていないか、作業員が目視で最終確認(「ガラ拾い」と呼びます)を行います。土地の売却をお考えの場合は、見栄えを良くするために新しい土(真砂土)を入れたり、砕石を敷いてローラーで固く締め(転圧)たりすることもあります。ご要望に応じたレベルで仕上げます。
整地が完了したら、工事は完工です。施主様にご連絡し、現場で「立会い確認」を行っていただきます。地中に障害物が残っていないか、境界ブロックは傷ついていないかなど、一緒にご確認いただき、問題がなければお引き渡しとなります。後日、弊社から工事完了報告書、作業工程の写真、そして廃棄物が適正に処理されたことを証明する「マニフェスト(産業廃棄物管理票)」の写しを提出し、すべてのお手続きが完了します。
木造解体は、残念ながらトラブルが発生しやすい工事の一つです。しかし、その多くは業者の準備不足や説明不足が原因であり、施主様の知識で未然に防ぐことができます。代表的なトラブルと、プロが教える回避のポイントを表にまとめました。
【木造解体でよくあるトラブルと回避策】
| トラブル(悩み) | 主な原因 | 回避のポイント(対策) |
| 近隣からの騒音・粉塵クレーム | ・事前の挨拶不足 ・養生シートの隙間 ・作業中の散水(水まき)不足 | ① 契約前に「近隣挨拶は誰がいつ行くのか」を確認する。 ② 防音・防塵シートを隙間なく設置する業者を選ぶ。 ③ 散水を徹底するよう、あらかじめ業者に強く要望する。 |
|---|---|---|
| アスベストが見つかった | ・事前調査の不備 ・図面や目視では分からない場所からの予期せぬ発見 | ① 法律で義務化された「有資格者による事前調査」を必ず行う業者に依頼する。 ② 見積もりに「アスベスト調査費用」が含まれているか確認する。 ③ 発見された場合の「追加費用」と「工期」について、契約前に必ず取り決めておく。 |
| 工期が遅れる | ・天候(雨、強風、積雪) ・残置物(家具・家電など)の未処理 ・地中障害物(昔の基礎など)の発見 | ① 天候不良は防げないため、あらかじめスケジュールには余裕を持つ。 ② 残置物は、工事開始前に施主様ご自身で完全に処理しておく。 ③ 「地中障害物が見つかった場合の対応」を事前に業者と話し合っておく。 |
最も注意すべきトラブルは「アスベスト(石綿)」です。2023年10月1日より、解体・改修工事の事前調査は「建築物石綿含有建材調査者」などの有資格者が行うことが法律で厳格に義務化されました。
この調査を怠ると、施主様(発注者)にも罰則が科される可能性があります。安すぎる見積もりは、この必須の調査費用を計上していない恐れがあります。弊社は必ず有資格者が調査・報告を行いますのでご安心ください。
皆様が最も気になる「費用」と「期間」の目安について解説します。ただし、これはあくまで目安であり、前述の通り、立地(狭小地など)や付帯物の量によって大きく変動することを前提にご覧ください。
木造解体費用の「本体価格」の相場は、坪単価3万円〜5万円程度と言われています。
【木造解体 費用相場(早見表)】
| 延床面積(坪数) | 坪単価目安(木造) | 費用総額の目安(本体のみ) |
| 20坪 | 30,000円~50,000円 | 600,000円~1,000,000円 |
|---|---|---|
| 30坪 | 30,000円~50,000円 | 900,000円~1,500,000円 |
| 40坪 | 30,000円~50,000円 | 1,200,000円~2,000,000円 |
【重要】(表に含まれない費用)
この表はあくまで「建物本体のみ」の解体費用です。 実際の総額は、この金額に以下の費用が加算されます。
例えば、30坪で付帯物が多い家の場合、総額が200万円を超えることも珍しくありません。
標準的な30坪(約100㎡)の木造家屋の場合、工事着工から完了までにかかる期間は約10日〜2週間が目安です。
※天候(雨、雪、強風)により、安全のため作業を中断する場合があり、その分工期は延長されます。
「安さ」だけで業者を選ぶのは最も危険です。相場より極端に安い見積もりには、必ず裏があります。
適正価格で、法律を守り、安全に工事を行う優良業者を選ぶことが、結果的に最も安く安心な解体に繋がります。
工事が完了し、更地になった後にも、施主様が行うべき重要な「法的手続き」が残っています。これを忘れると、ペナルティが科される可能性がありますので、必ず実行してください。
建物がなくなったことを法務局に届け出る手続きを「建物滅失登記(たてものめっしつとうき)」と呼びます。これは不動産登記法で定められた義務であり、建物の所有者は、解体後1ヶ月以内に申請しなければなりません。
申請を怠ると、10万円以下の過料に処される可能性があるほか、その土地の売却や新築のローンが組めないなどの不利益が生じます。 申請には、解体業者が発行する「建物滅失証明書(取毀証明書)」などが必要となります。ご自身での申請も可能ですが、通常は「土地家屋調査士」に依頼します。
滅失登記と並行し、解体後の土地(更地)の活用を考えましょう。
前述の「建物滅失登記」に必要なのが、解体業者が発行する「建物滅失証明書(または取毀証明書)」です。これには、業者の会社情報、印鑑証明書、代表者の資格証明書などが添付されます。工事完了後、業者から必ず受け取ってください。また、廃棄物が適正に処理された証拠である「マニフェスト(産業廃棄物管理票)」のE票も併せて受け取り、滅失登記が完了するまで大切に保管してください。
解体工事を依頼する先として、ハウスメーカーや不動産会社、工務店も考えられますが、「総合解体業者」である私どもインシュアラに直接ご依頼いただくことには、施主様にとって非常に大きなメリットがあります。
ハウスメーカーや工務店に解体を依頼した場合、彼らが自ら解体することは稀で、そのほとんどが我々のような解体業者に「下請け」として発注されます。その際、元請けは施主様への請求額に20%〜30%の「中間マージン(紹介料)」を上乗せします。施主様が弊社に「直接」ご依頼いただければ、この中間マージンが一切発生しません。同じ工事品質でも、コストを大幅に削減できる。これが直接依頼の最大のメリットです。
インシュアラは「木造専門」ではありません。木造はもちろん、鉄骨造(S造)のビルやアパート、鉄筋コンクリート造(RC造)のマンションまで、あらゆる構造物に対応できる「総合解体業者」です。自社で多様な重機と、各構造物に精通した有資格者を揃えています。例えば「木造の母屋とRC造の蔵をまとめて解体したい」といった複雑なご依頼も、すべて自社施工でワンストップ対応が可能です。
私たちが最も大切にしているのは「現場品質」です。下請けを使わず、すべての現場を自社の日本人スタッフが管理・施工するため、安全管理や近隣配慮の教育が徹底されています。騒音計を用いた数値管理、徹底した散水による粉じん対策、毎朝のKY(危険予知)活動など、現場の安全と環境を一貫して高いレベルで維持します。これが1000件以上の実績と信頼に繋がっています。



なぜインシュアラ(信頼の解体レスキュー)が選ばれるのか。それは、1000件以上の実績に裏打ちされた「業界最安値水準への挑戦」と、「徹底した近隣配慮・安全管理」という、相反するように見える2つを両立させているからです。中間マージンをカットし、自社重機・自社施工で効率化するからこそ、価格を抑えられます。そして、自社スタッフだからこそ、お客様の不安に寄り添う丁寧な対応(日本人スタッフによる迅速対応)が可能なのです。
木造解体工事は、単に建物を壊す作業ではありません。近隣住民への配慮、各種法令(リサイクル法、アスベスト関連法)の遵守、廃棄物の適正処理、そして安全な作業環境の確保が求められる専門的なプロジェクトです。施主様にとって、このプロジェクトを成功させる唯一の方法は、信頼できるパートナー(解体業者)を選ぶことに尽きます。
業者を選ぶ際は、価格の安さだけで判断しないでください。以下の3つの鍵をすべて満たしているかを確認しましょう。
この3つが揃って初めて、適正価格で安心な工事が実現します。
私たち「信頼の解体レスキュー」は、この3つの鍵を高いレベルで実践し、1000件以上の木造解体を手がけてまいりました。 自社施工による中間マージンゼロの「適正価格」、日本人スタッフによる「丁寧な近隣対応と安全管理」、そして有資格者による「完全法令順守」。 もし、お手元の木造家屋の解体で、少しでもご不安やご不明な点があれば、どうぞお気軽にご相談ください。現地調査、詳細なお見積もりは【完全無料】で承ります。お客様の不安が安心に変わるよう、誠心誠意ご対応いたします。